ロスト・チルドレン

●『ロスト・チルドレン』(1995/fr)　La Cite Des Enfants Perdus


近年映画の個人的イチオシである幻想シュール作品デス♪
（万人お薦めではないけど。 ）


架空のレトロ・フューチャー的設定の〜裏・ファンタジーとでもいった作品で、
監督は後に『アメリ』を作ったジャン＝ピエール・ジュネ。
ただし、『アメリ』のイメージで見ると〜相当面食らいます。
この映画はそれほど日本で話題になりませんでしたが、
ジャン＝ピエール・ジュネって、元々あのグロ映画『デリカテッセン』の監督です。


頭は子供の怪力男と〜美女なコドモを軸に、
不可思議で奇妙な人物他が数々登場…という〜、
ある意味フリークス映画ですが、
非常に怪しくも美しい画像により、
たっぷりと別世界を堪能させてくれる〜もの凄い作品です。


ダークかつ細部までこだわりまくった美術のピトフ(数年後「ヴィドック」で監督に)と、
『ツイン・ピークス』でもおなじみのアンジェロ・バダラメンティによる音楽も見事！


確かに全部ウソの世界です。
けど、覚悟して下さい。並大抵でない絵空事です。


スクエアな人には薦めません。
ティム・バートンやコーエン兄弟、デヴィッド・リンチ等好きには堪らないでしょう。
『未来世紀ブラジル』のテリー・ギリアム監督がバカ誉めしてたらしいです。


ファンタジーですが、正直…カルトです。
だけど、映画だけにしか出来ない底力を感じるような、
最高に美しい〜本気のダーク・ファンタジーがここにはあります。




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