●マンガの世界も楽じゃないぜ

fabzweb2005-05-18



〜前回の続き〜 (前回http://d.hatena.ne.jp/fabzweb/20050516


ゆらゆら帝国de分析中


ゆらゆら帝国はいわゆる〜
“和風ロック”の流れに位置付けされてる気がしますけど、
はっぴいえんどやガレージ系GSの流れ模範している連中の中では…ひとあじ違う。


“和風ロック”も、ある意味〜前回挙げた“怪獣ゴッコ”の一種と言えるでしょう。
サニーデイサーヴィスやくるりなんかモロですね。スピッツもようするに実はGS。
ただ、僕なんかから見ると…確かに松本隆の詞は良いものもあるけど、
はっぴいえんどは音楽的に面白かった”というのが一番のポイント。


それを雰囲気だけ模範して中身希薄なモノは〜僕には聴いてもあまり響かないのです。
サニーデイ『東京』とかつまんない。このへん“はっぴいfan”でも分かれるところ。
くるりも“音響系ブーム”にうまく乗ったのが大きいけど、Great3のやってた事。
ジム・オルークとかね。ステレオ・ラブ/ハイ・ラマズとかのブームあったでしょ。
ただ、結局〜ハイ・ラマズとかも初期『ギデオン・ゲイ』の方が良いわけで、
やはり楽曲自体の骨格や“音楽的な芯の太さ”ありきだと思うんです。
だからブライアン・ウィルソンも結局ワンダーミンツを選んだ…と書けば伝わるかな?


“音響系”は〜音楽自体の付加価値に過ぎない。
“和風ロック”も〜音楽自体の味付けに過ぎない。
このへんのコト今となっては〜実はうすうす気付いている人も…きっと多いはず。
くるりもGreat3もザ・コレクターズFreakらしいからシンパではあるけど聴かないな。
スピッツは曲書けてるけど、意図的なダサさ演出が個人的にはしっくりとは言い難い。


そんな中〜ゆらゆら帝国は、イメージ的な“和風キワモノ・サイケ”とはうらはらに、
実はむしろ〜“本格派ロック”をやってきたという気がします。
“本物志向”と言ってもいい。
笑ってはいけない。歌詞で笑わせておきながら〜実は深いトコついてたりするし。
音自体はレニ・クラやマシュー・スウィートあたりの切り口に近い。
ジミヘンや『LEEDS』の頃のザ・フーの凶暴性+ニール・ヤングの無様さ辺りが狙いか、と。
邦楽では〜意外と奥田民生あたり近いんじゃないかな。
はじめての人は前回記事に挙げたベスト聴いてみて。
 『1998-2004』 ゆらゆら帝国(CD)


それで気に入ればライヴ『なましびれ・なまめまい』。もう入手困難かも知れない-急げ!


つづく
http://d.hatena.ne.jp/fabzweb/20050519


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