アル・クーパーって知ってる?



AL KOOPERから見た「音楽つながり」


AL KOOPERという人物は'60-'70年代のロック・シーンに於いて、
STEPHEN STILLSと並ぶ重要な“KEY PARSON”であると言えるでしょう。


今年(2004)年 『Rolling Stone』誌が選んだ“500 GREATEST SONGS OF ALL TIME”でも
堂々1位に選出されたBOB DYLAN「LIKE A ROLLING STONE」での作品の核となるOrgan、
“ブラス・ロック”として斬新な切り口を呈示したBLOOD, SWEAT & TEARSの結成、
ロックの演奏表現にスポットを当て大ブームとなった“SUPER SESSION”シリーズ、
THE ROLLING STONESのハイライトとなった「YOU CAN'T ALWAYS GET WHAT YOU WANT」、
そして自由な切り口で様々な音楽性を呈示して見せた一連のソロ作品など…。


更に、今回別記事で取り上げた >THE ZOMBIES< やBRIAN WILSON等との係わりのみならず、
JIMI HENDRIX、MIKE BLOOMFIELD、CLASSICS FOUR、CHARLIE CALLELO、JOHN SIMON、
SHGUGIE OTIS、STEPHEN STILLS、ROBERT JOHN、そしてLITTLE BEAVERなどなど〜、
彼が関与した多くのアーティスト達は後世にも語り継がれる興味深い人達ばかり。
その視点の確かさは〜ロックの歴史の中でも特筆に値するものと僕には思えます。


「ハッタリ度が高い」「Vocalが弱い」との声も聴きますが、おそらくそれを誰より
知っていたのは彼自身だったのではないでしょうか?
それを補って余りある“アイデアの豊かさ”“メロディの魅力”などを楽しめれば、
こんな面白いアーティストはなかなか居ません。
ソロ・アーティストとしての存在という意味でも、個人的には-ある意味LAURA NYRO
TODD RUNDGRENの間に置いてもいいような〜ブルー・アイド・ソウル系譜ではないか、
という気すらします。


'60年代中期にGARY LEWIS AND THE PLAYBOYSの「THIS DIAMOND RING」の作家として
注目を集めてから〜BOB DYLANやSTONESを経て'70年代中盤の名曲「JOLIE」辺りに至るまで、
AL KOOPERは〜Self Produceの才も含めて〜
最も偉大な“音楽演出家”だったのではないかと僕は思います。


決して“Big Name”では無いかも知れませんが、その方法論のユニークさを始めとして、
作品やアレンジ等のアイデアについて、このサイトで時々取り上げて行こうかと思っています。
AL KOOPERから見た「音楽つながり」。その自由度に、僕は大いに共感するので。




                  *なるほどね〜と、思ったら… こちら投票♪


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