■The Collectorsアルバムガイド〜『CANDYMAN』加筆しました!
●ザ・コレクターズ〜アルバムガイド●7th『CANDYMAN』加筆分
ヒット作の次作というのは難しいものであろうが、本作におけるコレクターズのポップな佇まいは〜「世界を止めて」『UFO CLAV』で拡がったファン層をしっかり掴むのに見事成功したと言えよう。しかしそれは〜いわゆる“邦楽ロック風”になるのでは無く、変わらぬバタ臭さを保ちながら“親しみやすいメロディを強化”させた印象が強い。そしてそれが出来る余裕の有る/無しが〜残るバンド/消えるバンドの境目なのかも知れない。
冒頭のタイトル曲「キャンディマン」からして通常の邦楽には有り得ないサビでスタートしている。本来ポップ・パンク調とも言えそうな曲調ではあるが〜あくまでメジャー感覚で仕上げているのが面白い。どことなくスペイシーとすら言えよう。殆ど完コピ調のBeat Crusadersの[カヴァー]もある。
「MOON LOVE CHILD」はメンバーいわく“ダン・ヒル調”の作品とのこと。これは'70年代に活躍したカナダ出身のシンガーソングライターのイメージという事か?切なさとメランコリー、そしてロマンを詰め込んだ〜“見本のようなヒット・ナンバー”だ。「世界を止めて」に続いてちゃんとこうしたキャッチーなシングル曲を出せるのがコレクターズの強みだろう。また、「恋をしようよ」はその「世界を止めて」の続編とも言うべきメロディアスな作品で、本作収録作品の中でも〜特に女性ファンに人気の高い〜普遍的な輝きを保つラヴ・ソングだ。
これらの作品もそうなのだが、このアルバムは全体に“'70年代の匂い”が濃厚に漂っている。更に言うなら…特にポール・マッカートニー/ウイングスっぽい印象が強いのだ。具体的にどの曲がどれという事では無く、明るい曲も渋めの曲も〜ポール作品に近い温度を感じる。初期作品が60年代的、『UFO CLAV』が70年代初頭ロック変革期とすれば、この『CANDYMAN』は70年代中期ロック芳醇期とでも言おうか…。そんな意味でも、“邦楽ロックシーンに放つ洋楽ポップスの香り”が魅力のアルバムである。
「真夜中の太陽」のヴィンテージな風格、「プリティ・ガール」の他愛なく〜しかしどこまでもきらめく眩しさ、「愛ゆえに」の三連ロッカ・バラードぶり、「ハッピー!ハッピーバースディ パーティー」の骨太でルーズなパーティ・ロック(これはストーンズやJ・ガイルズ・バンドっぽくもある)、そして「雨のうた」の繊細なストーリーテラーぶりと痛みを描写した見事なメロディライン…など。
きっとウイングス・ファンが気に入りそう、と思えるような〜“ポップス・アルバム”としての質の高さがここにはある。ある意味、“邦楽ロックシーンに放つ洋楽ポップスの香り”という趣の作品なのだ。
そんなこのアルバムの“ハイ・クオリティ”ぶりの極めつけと言える名曲が…「ザ・バラッド・オブ・ロンサム・ジョージ」だ。これは僕の“個人的コレクターズ・ベスト・トラック”に挙げてもいいほどの〜奇跡のようなナンバー。この1曲があるから、僕は彼らを邦楽一支持していると言っても過言では無い見事なソングライティング+演奏の作品だ。
(以降、加筆準備中です。)
“'70年代の匂いとロンサム・ジョージ”
“Beat CrusadersビークルがTitle曲カヴァー”
“コレクターズの ひと夏”
“揺れるひまわりが さよならを告げる”
“コード譜掲載の強さ”
“ポール・マッカートニー/ウイングス”
“邦楽ロックシーンに放つ洋楽ポップスの香り”
“…横切るたびに 君の姿探してしまうよ”
「Summer of Love」
「明治通りをよこぎって」
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■『CANDYMAN』アルバムガイド掲載ページ→http://d.hatena.ne.jp/fabzweb/20050219
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