■どうなるか、見させて頂きます。

fabzweb2005-09-20



■“選挙をプロモーション活動として見る” 〜Part.1/一番負けたのは誰だ?


先週末の衆議院選挙のTV放送をたっぷり見てしまいました。
ここに来て落ち着いたところで…その選挙の感想を、当blogでは政策としての各党への意見ではなく、
選挙をプロモーション活動として見る”という切り口で少し書いてみようと思います。
今回の総選挙の選挙結果は、ご存知の通り小泉首相圧勝。自民党郵政民営化をテーマとして公明党
過半数確保を狙い、民主党らが反対という構図が選挙前からの争点でした。しかし、選挙前で既に…
小泉ドラマの台本は出来上がっていました。小泉シナリオの敵は…実は民主党では無かったのです。


民主党は正直、アンチ小泉を掲げるのがすべてで、郵政民営化反対と言う事の根拠が弱かった。それに、
小泉自民党郵政民営化絶対死守という堅いテーマを掲げつつ〜女刺客という下世話さという用意周到
な2本立て。これは小選挙区比例代表どちらからも手堅く攻める術でありつつ、“メディア対策
の争点のでもあった訳です。増税が争点なら話は別でしょうが、郵政民営化という問題は…国民としては
必ずしも反対ではない。と言うより今その問題が“途中段階”での選挙だった為、事の行く末を見てみ
たかったのが正直な所ではないでしょうか?郵政民営化が具体的に生活にどの位の潤いをもたらすかは
蓋を空けてみなければ判らないにしても、少なくとも国民にとって公務員が減れば損は無いという簡易
な読みは可能ですからね。そして国民は…女性好きです。と言うより…メディアが女性好きなのです。
理由は簡単。画像として未だ男社会の政治画像における差別化が出来、かつインスタントIdol候補者達を
皮肉る事も出来るとメディアは思っていたからです。しかしそれ自体、小泉首相の思う壺だったのです。


選挙中、及び前後に見たテレビにおいては、フラットなNHKを除き殆どがさりげなくアンチ小泉を匂わせ
る番組作りが露呈していました。特にTBSとテレ朝。日テレは放談気味でフジテレビはいつものショー。
これらは特に政治家じゃなくても誰でも傾向は感じられる程度の常なる傾向でしょうから、別に小泉首相
でなくともアンチ対策は簡単に練れるほど、マスコミ対策が判りやすかったのです。そこで大量女攻め。
簡単に言うと、今回の選挙は小泉VS民主ではなく、小泉VSマスコミという色合いの濃いものでした。
国民に向け郵政民営化と革命という曖昧な言葉でアピールし、女性刺客は実はマスコミに用意したのです。
画面作りの為のマスコミの悲しい性(さが)を存分に利用した為に、これ程までの総選挙圧勝となったので
はないでしょうか。そして、女性候補の大量画像に民主は埋没し、TVが“つて”の国民は麻痺したのです。


〜続く〜


                                   *へぇ〜と、思ったら… (こちら投票♪)