■ザ・ゾンビーズ



ザ・ゾンビーズ The Zombies
 『ODESSEY & ORACLE
 ('68/COLOMBIA-UK)

の「2人のシーズン (Time Of The Season)」収録のセカンド・アルバム (当時のラスト)。ゾンビーズには〜'70年代にソロとしても活躍した名ヴォーカリストであるコリン・ブランストーンや、ハード〜プログレ系(?)とされたロック・バンドのアージェントのロッド・アージェントが在籍していた事でも知られている。
彼らは「She's Not There」「好きさ好きさ好きさ」等ヒット曲のイメージから“'60年代英国マージー・ビート系のひとつ”として片付けられてしまいがちだが、ホリーズ等と並び…実はブリティッシュ・ロック史に残る名グループと言えるであろう。特に本盤はそれを裏付ける超名盤であり、初期シンセStringsのソリーナの響きも怪しげな幻想的サウンドは〜ロッドのキーボードを中心とした和音の繊細さに彩られ、プログレより深層的でソフト・ロックよりオシャレ?!
バンド解散直後の'67年に密かに発表された本作は、あのアル・クーパーが感銘を受け米国で大プッシュして後にヒット、現在では歴史的名盤として認知されるに至った。プロコル・ハルムと並び、その蔭りあるサウンドは〜いかにも“大英帝国POPS的”と言えるものであろう。バンド名で不気味に感じている人も躊躇する事なく購入するべき名盤で〜詩的な音像とロッドの美しいメロディ、そして胸を掻きむしるコリンの高音ハスキーVOICEの魅力に満ち溢れている。
このアルバムは〜『PET SOUNDS』(ザ・ビーチ・ボーイズ) や『TOMMY』(ザ・フー) と並べても遜色ない質の高いメロディラインが並ぶ傑作であり、ザ・ビートルズ好きにも間違いなくお薦め出来るものだ。アビーロード・スタジオで制作された本作は〜ビートルズへの対抗心を持って作られたものに相違無いが、同時に間違いなく『サージェント・ペッパー』より完成度が高い。
大ヒット曲「2人のシーズン」以外にも本当に名曲満載。ソリーナやベースラインが心の琴線に触れる「Care Of Cell 44」、儚く繊細な悲しい夢のような「A Rose For Emily」、当時のビーチ・ボーイズ的実験精神溢れる「Changes」、バロック調ハープシコードもチャーミングな「I Want Her She Wants Me」、そしてウィットに富んだ「Friends Of Mine」など〜何度でも繰り返し聴くに値する魅力的楽曲ばかりだ。確かに古い作品だが、流行を追うだけでは決して辿り着けない芳醇な世界がここには今も息付いている。

このアルバムを聴くたび〜僕は想う事がある。
 “果たして本作から約40年を経て…音楽は本当に進歩して来たのだろうか?”

 

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