R・ケリー R.Kelly (あーる・けりー) (r. kelly) (R・ケリー) (あーるけりー)


現代R&Bシーン最大のヒット・メイカーであると同時に-現代最高のメロディー・メイカー。


比較的シンプルなサウンド作りは割と簡単に真似出来そうかも知れませんが、
昨今の作品におけるソングライティングの確かさは〜
他の追随を許さないレベルに到達している様な気がします。
SEXYさや数々のゴシップで話題を振り撒いてしまう影で、
実はR&Bのルーツに根ざした勉強家であった事は間違いないでしょう。
その懐の深さが〜現在の第二の黄金時代の最大の要因かも。


R・ケリーことロバート・ケリーは、New Jack Swingブーム後期にあたる90年に
R・ケリー&パブリック・アナウンスメントとし『BORN INTO 90'S』でメジャー・デビュー。
ダンサブルなナンバーで人気を博しましたが、ソロ名義となっての続く93年の2ndアルバム
『12 PLAY』では「愛とエロ全開」のメロウ路線に軌道修正。これが大ヒットとなり〜以降
「セクシー・メロウ系といえばR・ケリー」という「R・ケリー印」(?!)が確立されました。


その時期頃から他のアーティスト作品のプロデュースやリミックスも手掛け始め、
自らの最大のルーツであろうアイズレー・ブラザーズを筆頭に、
アリーヤジャネット・ジャクソンマイケル・ジャクソンメアリー・J・ブライジ等、
相当の大物ミュージシャンから引っ張りだこの売れっ子となっていきました。


しかしその一方で、自らの作品もヒットし続けているのですが…
「R・ケリー印」のパターンに自らハマり過ぎたきらいもあり、
内容的には〜やや精彩に欠けてきた印象がありました。
(あげく…セリーヌ・ディオンとのバラード・デュエットなんてのも飛び出してしまい…)
本人もそのあたりには懸念を持っていた様で、新基軸のヒスパニック系(ブラジル等
スペイン語系ラテン)感覚溢れる「Fiesta」にてジェイ・Zをフューチャリングしヒット
させ、ジェイ・Zとは共演アルバムまで制作し新たな展開を見せ始めました。


ところがそんな矢先の2002年、未成年暴行疑惑の裁判問題が勃発してしまい〜
R・ケリーは皆の憧れのスターの座から一転、
大変なバッシングを浴びせられる事となってしまいました。


事の真偽はともかく-ケリーは表舞台から一切姿を消し、
彼に出来る最大の解答である作品創りに没頭する事となりました。
その結果とし発表されたのが〜'03年の自作『CHOCOLATE FACTORY/LOVELAND』と、
恩師アイズレー・ブラザーズの『BODY KISS』の全編プロデュース。


これが2作とも〜内容充実かつ全米No.1ヒットとなり、
2003年は「R・ケリー完全復活」の年となったのでした。
…というより、今現在がキャリア最大の創作ピークであると言える程でしょう。
『CHOCOLATE FACTORY/LOVELAND』は彼の代名詞『12 PLAY』を遥かに凌ぐ名盤と
なり、また『BODY KISS』はアイズレーズの何と28年ぶりの全米1位という大記録を
生む結果なりました。2003年は本当に「R・ケリーの年」と言っていいでしょう。
(ちなみに'03年のR.Kellyでもう1つ〜アイズレーズ秘蔵っコJSのデビュー作『ICE CREAM』
 の大半も手掛けていますが〜これがまさに裏『CHOCOLATE FACTORY』とも言うべき好盤♪)



BEST盤を挟み2004年秋に早くも発表された新作『HAPPY PEOPLE/U SAVED ME』では、
前作の好調を引継ぐ充実ぶりを見せてくれ、そして更に何と11月には再びのジェイ・Zと
の共演盤『UNFINISHED BUSINESS』のリリースが控えているといいますから〜
その創作意欲には本当に驚きです!


最近のR&Bには興味ナイというR&B通の人も、R&Bってよくワカンナイという感じの人も、
今のR.Kellyは抑えてソンは無いでしょう。
特に『CHOCOLATE FACTORY』は万人受けかつ懐深い名盤です♪(BEST盤よりオススメ)
巷のR&Bや「和製R&B」等には持ち得ない-本物のSOULとメロディーがここにはあります。


  *関連Artists* アイズレー・ブラザーズ The Isley Brothers アリーヤ ジェイ・Z Maxwell etc.


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