キッド・クレオール&ザ・ココナッツ KID CREOLE & THE COCONUTS 
Kid Creole and the Coconuts (きっどくれおーるあんどざここなっつ)(きっど・くれおーる&ざ・ここなっつ)





R&Bをベースに様々なラテンやロック要素をちりばめたファンキー・サウンドが魅力。
そのサウンドは“ワールド・ミュージック”という言葉が流行する遥か以前からそう
であったし、同時に、その言葉で片付けるにはあまりにニュー・ウェーヴ的存在。


80年代にプリンス(共演盤あり) やトーキング・ヘッズと並び〜ジャンルの垣根を超
えて活躍。その意図的にコミカルな表層の裏に隠れた…深い音楽性への評価も高く、
デ・ラ・ソウルノーマン・クックピチカート・ファイヴテイ・トウワなどに〜
ヒップさユーモア・センスも含め影響を与えていると言えるでしょう。
ちなみに、
「詐欺師くさいヴォーカル + 色っぽい姉御達 + ホーン隊 + ヘンなオジサン」
というバンド形態は〜米々CLUBが完パク(憧れゆえ、らしいですが…)。


キッド・クレオール&ザ・ココナッツの前身は〜70年代後期ガラージュ畑のカルト
的存在であったDR.BAZZARD'S ORIGINAL SAVANNAH BAND。
ファンクとビッグ・バンド・サウンドを融合させたユニークな存在でしたが、ここ
から後のキッド・クレオールことオーガスト・ダーネルと〜コンティ・ムンディこ
とアンディ・ヘルナンデスが脱退、N.Y.のニュー・ウェーヴ・レーベルZEで数々の
作品のプロデュースを経てのグループ・デビューとなった。
彼等の関与したものは〜ZEでのパンクなジェームス・ホワイトからバリー・マニロウ
までと多岐に渡り、自身名義の作品と同等又はそれ以上にユニークなものも多い。
代表格は日本でもHitしたおしゃれなエルボウ・ボーンズ「A Night In N.Y.」('84)。
〜ところがこれ自体…キッド・クレオール人脈のほぼ“覆面バンド”(笑)。


自らの代表作は〜83年の『WISE GUY(英TROPICAL GANGSTARS)』であり、シングル
「Annie,I'm Not Your Daddy」「I'm A Wonderful Thing,Baby」「Stool Pigeon」
と共に全英で連続TOP 10入りのHitを記録。以降、本国アメリカよりイギリスを始
めとしたヨーロッパでの人気が高く、80年代に流行した“ファンカ・ラティーナ”
(Funk+Latin)と呼ばれたブームの中心的存在として活躍して行きました。

個人的には、SAVANNAH BANDも含め〜更なる再評価が必需と思える程の、本当に凄い
センスの人達であったと思っています。キューバン・リズムとブライアン・ウィルソン
の「Diamond Head」の融合なんて、絶対ブッ飛んでないとモノに出来ませんから!



  *関連Artists* サヴァンナ・バンド クリスティーナ プリンス マドンナ ホール&オーツ etc.


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