特集ザ・コレクターズ/7…♪洋楽つながり(後編)

fabzweb2005-01-23



 (コレクターズ洋楽つながり前編は1/24〜こちら)


〜まとめてご覧頂くと更に楽しめます〜 [特集/ザ・コレクターズ]




ここまで挙げてきた様に、
ザ・コレクターズと言えば〜やはりブリティッシュ・ロックという印象は間違いないですが、
他にも様々な音楽を吸収してきた成果は随所に現れています。
60年代モッズ派のフェイバリットだった〜スマートなR&B系のモータウンサウンドものや、
70年代ソウルやファンキー・ロック系の要素をさりげなく導入したりもしています。


初期の一連のモッズ系MOTOWNものはもちろん、ワウ・ギターも決まってる名曲「MANDAY」
ピースな「Summer of love」、POP SOULぶりもチャーミングな「5・4・3・2ワンダフル」
近作でも〜ファンキー・ロック全開の「ジェリーに相談」やメロウ名曲「LUNA」
更に〜まだ試聴で判る範囲ですが…新譜の「恋のけむり」等もグルーヴィーっぽいです。




そして勿論、純粋に楽しくPOPなコレクターズの魅力も忘れられません。
楽曲は確かに玄人筋をも唸らせる物ですが、同時に誰でも楽しめる点も彼らの魅力ですから。
チャーミングだけどねじれたギター・ポップの「僕はコレクター」を筆頭に、タイトルそのまま
の楽しさの「虹色サーカス団」、軽快にねじれた「マーブルフラワーギャング団現る」
デビッド・ボウイT-REXグラム・ロック感覚も漂う「恋のしわざ」、そしてナックの
「マイ・シャローナ」をパロったようで〜とてつもない名曲になってしまった様な「Giulietta」
などなど、邦楽ロックに興味あっても無くても楽しめる〜親しみ易さも彼らの魅力なのです。




ザ・コレクターズが洋楽から受けた影響は、表層では無く、音楽の“核”の部分でしょう。
形だけ洋楽から持ってきて〜中身の無い曲をあてがえた印象の作品も多い邦楽ロックですが、
それらと違い、ザ・コレクターズには〜確かな“芯”があります。
洋楽に負けない〜確かな“楽曲”があります。


だから僕は、耳の肥えた60'sからの洋楽マニアにもコレクターズを薦める事が出来るのです。
オアシスやブラーやレディオヘッドグリーン・デイより、“楽曲”自体は上だと思います。
俗に言うブリット・ポップやパワー・ポップ系の多くより〜内容ある作品が多いですから。
ソングライターとして加藤ひさし氏は〜
エルヴィス・コステロ級の評価がなされるべきだと僕は思っています。
ポール・ウェラーでなくコステロを挙げたのは、その捻りある楽曲構造ゆえのものです。



付加価値抜きでも、作品だけでも勝負出来るロック・バンドなんて、邦楽にて本当に貴重です。
未来に於いて、“はっぴいえんど”並に語られる存在に…きっとなると僕は思います。


いや、そんな未来の話など出す必要も無いでしょう。
ここに挙げたコレクターズの曲を、今すぐ聴いてみれば判る事でしょう。
もし“本物のロック好き”なら〜、
これらコレクターズの楽曲を聴いて…簡単に軽率に否定する事など出来ないでしょうから。






 ▼本文にて取り上げた楽曲の内、下記10作品は一部分の試聴が出来ます。


 「Mr.GENTLE」 「POWER OF LOVE」 「CRAZY LOVE FOR YOU」 「PUNK OF HEARTS」
 「遠距離通話サービス」 「ジェリーに相談」 「LUNA」 「恋のしわざ」 は〜
  [♪こちら♪](ページ下部より)


 『PICTURESQUE COLLECTOR LAND』収録の「マーブルフラワーギャング団現る」 は〜
  [♪こちら♪](ただしRe-MIX版。『the collectors Complete set the BAIDIS years』から)





 「恋のけむり」を含む〜
 1/26発売のニューアルバム『夜明けと未来と未来のカタチ』 は〜
  [♪こちら♪]




 *「邦楽つながり」編は〜
  aiko/スピッツ/THE YELLOW MONKEY/Mr.Childrenミスチルなどを
  掲載しています〜こちら → [Part.1] / [Part.2]




 *まとめてご覧頂くと更に楽しめます〜 [特集/ザ・コレクターズ]




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